土曜日の夜、”みてね”アプリに新しい写真がアップされた。

息子夫婦が孫達を台場に出来た"UNKO MUSEUM"に連れて行ったようだ。春休みなのであちこち連れ回している。
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笑ってアプリを閉じた。因みに二歳の孫Bは現在オムツと決別すべく訓練を受けている最中だ。

日曜日にかみさんと山荘に向かう途中、かみさんが宅配の件が気になって自宅に電話を入れた。用件が済んだ後に世間話が始まるのだが、どうも孫達二人は今朝から発熱して寝込んでいるらしい。月曜日に病院に連れて行くそうだ。

知恵熱か?と訊いた。二人とも黴菌にやられたとかみさんは言う。おいおい、"UNKO MUSEUM"って言っても本当のそれがあるわけじゃないだろ。それに出来たばかりの施設で清潔そうだ。
そうではなくてとかみさんが言う。息子夫婦は孫達を人混みの中に連れて行く過ぎる。人混みの中で色々な菌を拾ってしまうと宣う。

そう言えば、先週貴方が孫Aを東京ドームシティに連れて行った日の晩にも、孫Aは熱を出したね。と笑って僕は切り返す。子供はクリーンルームの中で育てるわけにはいかない。色々な菌やウィルスを拾って、免疫を付けて行くしかない。大事、大事に育てると、何時かツケが回って来る。

道路は空いている。林の中の道を通り抜けて、まもなく山荘に到着する。急に別の話題になった。はい、新しい話題に付いて行きます。長い付き合いなので、話題がコロコロ変わるのには慣れています。
木がたくさんあるのに、花粉症の症状がまったく出ないのよね。免疫が出来たのかな。それとも東京で花粉症の症状が出るのは、汚れた空気の中の物質と花粉が化学反応したものを吸い込むからかな。

ここら辺は広葉樹ばかりだ。しかも落葉広葉樹はまだ冬枯れの儘だ。放擲された杉林などない。と思うのだが、説明が面倒なので、うん、科学物質のせいかもねと返事をした。

冬枯れの林の中、山荘の屋根が見えて来た。