かつて暖簾分けで8店舗まで拡大した「山田屋」も、今は残っているのは新宿十二社店と新宿水道道路店の2店舗のみだ。

新宿水道道路店には時々入店するが、新宿十二社店には入店したことがなかった。”タンメンを巡る冒険”の中で5週間程前に新宿十二社店に初めて入店した。もちろん注文したのはタンメンだ。序でに餃子も注文した。

今日のお昼に新宿水道道路店に入店した。新宿十二社店のタンメンとここのタンメンを食べ較べてみる為だ。新宿水道道路店の他の料理は食べているが、タンメンを注文するのは初めてだ。

カウンター席に就いた。厨房の中の雰囲気が何時もと違う。親仁さんがいないのだ。目を店の奥にTVの前に移すと、お年寄りが車椅子に座って店の中を見守っていた。上手く状況が整理出来なかったのだけれど(整理したくなかった)、暫く来ない間に親仁さんは倒れて、今は車椅子生活を送っているということなんだろう。
厨房の中で元気良く調理をしていた姿と、今の姿が結びつかない。日焼けし脂の多かった顔が、血の気が引いて青白くさえある。他人事ではないな、脳溢血や脳卒中には気を付けねばならないと思う。まあ、僕は血管年齢は50代だし、血圧も正常ではある。

親仁さんのことが気になるが話題にしないようにした。タンメンと半餃子を注文する。

まもなくタンメンが着丼した。
b
ラーメンの麺の量も多いが、タンメンの野菜と麺の量は半端ではない。
b1
新宿十二社店のタンメンに較べると、量は1.5倍ある。元々同じ店から暖簾分けしたので、レシピはとても似ている。使う野菜もほぼ同じだ。ただし新宿十二社店は白菜とキャベツを同時に使うが、新宿水道道路店はキャベツだけだ。もやしの量は新宿十二社店の方が多い。
c
スープの味もほぼ一緒だ。新宿十二社店の方が気持薄味かも知れない。
d
多加水麺を短めの時間で茹でているのも一緒だ。

両店のタンメンは甲乙付け難い。

これが正確に親仁さんのタンメンの味だったのかは分からない。今日のタンメンは若旦那が作ってくれた。新宿十二社店の親仁さんの方が新宿水道道路店の親仁さんより年上だが、まだ元気に厨房に立っている。ただし新宿十二社店には跡継ぎが居そうにない。最後に残る「山田屋」は新宿水道道路店なんだろうなと、ふと考える。

追記
タンメンの量が多いのは予想していたので、餃子は半餃子を注文した。餃子は間違いなく新宿十二社店の方が美味い。
e